鳩ノ巣渓谷と本仁田山
__第2回 わらじの仲間同窓会行事

2010年7月4日
記:橋本太郎

 梅雨のさなか7月4日(日)、同窓会行事山行2回目は、青梅線、奥多摩駅を起点として鳩ノ巣渓谷と本仁田山の二手に分かれて行われた。
 午後に降雨確率70%と予測されていたので、鳩ノ巣渓谷歩き一本にするつもりだったが、「本仁田山に登らせてくれ」という希望が強く、結果的に二手に分けることになった。
 10時20分、本仁田山班一同を見送って、鳩ノ巣渓谷班19名が出発する。ミニ徒歩コースとして、鳩ノ巣渓谷歩きを組んでくれた小原さんが先導する。
 もえぎ吊り橋は、しっかりしているが、横ゆれの大きな橋と感じた。
 多摩川に注ぐ海沢沿いの集落、東電氷川発電所などに昔の面影は残っていなかった。ただ、海沢の沢登りは、40数年を経たものの記憶に残っている。
 遊歩道は、車輌を隔ててハイキング専門道という感じがいい。小橋を渡ったり、トンネルをくぐったり、蒸し暑さをひとときしのげる涼味があった。
 白丸湖となった。今日は湖に帯状の霧がたち込めている。水面は淡い乳白色と緑が混じりあったような色で、ひときわ神秘性をかもしだす。たぶん、この気象状況、気温などがみせる自然の美しさなのだろう。湖畔の露岩帯や休憩所で、昼に1時間ほど休憩をとった。風景を楽しんだり、話になごんだり、もっとも余裕のあるひとときだった。
 白丸ダムから下流は、鳩ノ巣渓谷本来の姿を見せていた。ダムでは魚道などの見物をした。長いラセン階段は、目が回るような急なところで、印象としては、涼しいという感じだけが残った。魚影は見ない。
 石段を下って、鳩ノ巣渓谷岩畳遊歩道に達する。蒸し暑かった身体が涼しくなってきた。渓谷の妙味なのだろう。少し淀んだトロのようなところで、渡渉技術訓練をしていた一行がいた。訓練を終え川岸に登って来た中に渡邊輝男さんがいて、一瞬どよめきが起こった。この訓練のリーダーをしていたらしい。
 午後1時ころに本仁田山山頂近くと、携帯に電話が入ってくる。予想より足どりが速い。休憩はとっているのだろうかと心配になる。鳩ノ巣駅も近くなった。双竜の滝を見に寄り道する。チョックストンにも見える滝で、二分する流れを双竜に見立てたものらしい。30mはあろうか、観光の滝である。
 鳩ノ巣駅15時頃着。遠藤君らが手配してくれた「そば処 鳩美」で乾杯、食事。小雨が降り出した中、本仁田山班が到着し、合流する。それぞれのテーブルで和む。
 渡邊さんが鳩ノ巣渓谷で渡渉技術の訓練後に、「そば処 鳩美」に顔を出してくれた。
〈参加者〉
鳩ノ巣渓谷:伊澤夫妻、矢作夫妻、中田、小原、橋本太郎、久保夫妻、林、宮南(夫)、高橋、国府田、遠藤徹、菅野ほか2名、笠原、森(19名)
本仁田山:田中、和井田、橋本道夫、富張、太田2名、永瀬、木下夫妻、柳沼3名、宮南(妻)、小林(14名)

写真上から:奥多摩駅に全員集合/霧の白丸湖上/鳩ノ巣渓谷で